固定比率の目安と意味、計算式|限界利益と限界利益率

 

固定比率の目安と意味、

固定比率の計算式は?

 

 

会社の安全性を見る指標として自己資本比率がありますが、それ以外の重要な指標もあります。その中でも、特に流動比率と固定比率は重要です。

 

【参考】固定比率とは?

 

(計算式)
■流動比率=流動資産÷流動負債
■固定比率=固定資産÷純資産

 

     貸借対照表
―――――――――――――――――
       |流動負債
流動資産   |
       |―――――――――
―――――――|
       |固定負債
       |
固定資産   |―――――――――
       |
       |純資産
       |
―――――――――――――――――

 

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固定比率とは?固定比率の意味は?

 

固定比率というのは、1年以上換金できない、そう簡単には売れない固定資産が、純資産でどれだけカバーできているかという指標になります。固定比率の意味を考えると、その数字は低ければ低いほど良いということになります。

 

上記の貸借対照表の固定負債と固定資産、純資産を見ていただければわかりますが、当然、純資産の数字が大きくなれば、それに対する固定資産の比率が低くなります。

 

また、純資産の数字が低ければ、それに対する固定資産の数字は高くなるということです。つまり、固定比率が低ければ低いほど、数字的には良い数字だということがわかるわけです。

 

 

流動比率が高いと借金返済が楽々!

 

流動比率というのは、1年以内に現金化できる流動資産と、1年以内に返済期限が到来する流動負債の比率を示したものです。そして、この流動資産が多ければ、比率は100%以上になります。そうすると、近いうちに返済しなければいけないお金よりも、すぐに用意できるお金の方が多いということになります。

 

つまり、借金は楽々返済できるということになりますから、このような会社は安全性が高いということになるわけです。流動比率は200%ぐらいが理想ですが、上場企業の場合ですと平均で140%前後と言われています。

 

 

固定比率の目安と計算式について

 

固定比率は1年以上資産を維持するのには、どういったお金で維持したらいいのかということです。固定比率は、分母に自分のお金(資本)、分子に固定資産ですから、長期の指標になります。

 

長いお金を維持するのは、自分のお金(資本)で維持しなさいということですね。ですから、固定比率が例えば100%ということは、自分のお金が1の時に、固定資産が1ということです。

 

200%の時は、自分のお金が1の時に、維持していかなければいけない固定資産が2あるということになります。そうすると、その足りない分は自分のお金以外、つまり借金で賄わなければならないということになります。ですから、100%を超えると良くないと言われるのです。

 

このように流動比率と固定比率を見るだけでも、その会社がどのような状況に置かれているのかということが簡単にわかります。もちろん、こうした安全性の分析というのは、業種によっても多少の差はありますが、どんな業種でもこの辺りのところを押さえておけば、おおよその実体はわかります。同業種であれば、比較することで、株価の違いも見えてくることも多いです。

 

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変動費比率と固定費比率の計算式は?

 

まず変動費は比率、固定費は金額で見るようにしてください。当前ですが、変動費と売上高との関係ですが、売上高が増えれば変動費も同じ割合で増えていきます。また、売上高が減っていくと、変動費も同じ割合で減っていきます。ですから、割合が重要なのです。

 

変動費比率というものがありますが、これは変動費を売上高で割ったものです。

 

■変動費比率=変動費÷売上高

 

この計算式から、売上高に変動比率を掛ければ、変動費を計算することができます。一方、固定費と売上高の関係はどういったものになるかというと…。売上高が増えても固定費は変わりません。反対に売上高が減っても固定費は変わりません。

 

ということなので、固定費は金額が重要になるのです。固定費は売上高に関係なく出てくるものですから金額が重要なのです。固定費比率というものがありますが、これは固定費を売上高で割ったものです。

 

■固定費比率=固定費÷売上高

 

これは分母の売上高が変化することによって大きく変わってきます。

 

 

限界利益とは固定費回収の源泉です..

 

限界利益というのは、売上高から変動費を差し引いた金額のことです。

 

■限界利益=売上高−変動費=固定費+利益

 

つまり、限界利益には固定費が含まれているので、固定費回収に貢献するための利益とも言えるのです。なので、「貢献利益」とも呼ばれています。また、限界利益の売上高に対する割合を限界利益率と言います。

 

この限界利益率ですが、企業が利益を上げるうえで、この限界利益率を上げるか、固定費を抑えるか、どちらかを実現する必要があります。限界利益率は、売上高に占める固定費回収能力の割合を表しているとも言えます。

 

ですから、この限界利益率の比率が高ければ、固定費の回収能力が高く、より早く利益を出すことができる利益構造になっているとわかるのです。少しわかりづらいかもしれませんね。ザックリ言うと、限界利益から固定費を引くと会社の利益が出てきます。わかりやすく言うとこういうことです。

 

■利益=限界利益−固定費

 

では、事例で見てみましょう。次のようなケースです。

 

■A社の売上高は20億円、変動費が16億円
■B社の売上高は10億円、変動費が6億円

 

どちらも限界利益は4億円です。どちらも同じではないかと思いますが、実は、この限界利益率の考え方で見ると、財務体質が違うということがわかるのです。A社もB社も限界利益は4億円ですが、これを売上高で割るとどうなるでしょうか?

 

■A社 4億円÷20億円=20%
■B社 4億円÷10億円=40%

 

B社の限界利益率は40%でA社の2倍になっていることがわかります。B者は売上高が少ないにもかかわらず、限界利益は多いということで、これは、B社の利益構造はA社の2倍の早さで固定費を回収することができるということです。つまり、B社の方が優良な企業ということがわかるのです。

 

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