売上高経常利益率とは?

[要点整理]

 

・売上高経常利益率は、経常利益を売上高で割って求めます。
・売上高経常利益率は、会社の本業における収益性を表します。

 

(参考)売上高営業利益率とは?

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売上高経常利益率とは

どのようなもの?

 

売上高経常利益率は、『経常利益÷売上高』で算出します。

 

経常利益というのは、営業利益に借入の利息や預金の受取利息などの財務項目までを含めた利益であり、臨時的な損益を計上する前の会社の全体的な収益力を表しています。

 

なので、この指標を使うと、本業以外の財務項目や余剰資金の運用などの分析も行うことができ、会社の総合的な実力を判断することができます。

 

ただし、この指標はどちらかというと単独で使うよりは、売上営業利益率や売上総利益率との組合せで使うと有効な分析ができます。

 

売上高経常利益率の目安は

どれくらい?

 

売上高経常利益率は、会社の総合的な実力を表すわけですから、高ければ高いほどよいです。ただし、営業利益の前後は、注意して見るようにしてください。

 

営業利益まではかなりよくても、借入金の利子の支払いが大きく、経常利益のところでかなり低くなっている会社がある一方、営業利益はそれほどよくないのに、株の配当などが大きいために経常利益が大きくなっているといった会社もあるからです。

 

売上高経常利益率の平均は?

 

売上高経常利益率というのは、企業の経常的経営活動による収益力を示す比率です。売上高経常利益率は、次のような算式で求めますので、高ければ高いほどよい点数がつくようになっています。

 

■売上高経常利益率=経常利益÷売上高

 

つまり、売上高経常利益率を良くしようと考えた場合、経常利益を上げていくか、売上高を低くするかという方法になります。

 

ただし、売上高を低くするという方法は、通常考えにくいですから、やはり売上高経常利益率を良くするには、経常利益を上げていくしかないと言えます。

 

経常利益を上げていくためには、売上高を上げる、売上原価を減らす、販売費及び一般管理費を減らす、営業外支出を減らす、という方法をとる必要があります。

 

売上高については、質の良い売上高を上げていくことを心掛けていかなければなりません。例えば工事などでしたら、赤字とわかっていながら請け負わないということですね。それによって、質の良い売上高を上げていくことができるようになっていきます。

 

一方、営業外費用の部分については、大半が支払利息になりますので、この支払利息を減らす方法については、借入金を減らしていくのが一番のポイントとなります。

 

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売上高経常利益率の平均を

比較するとは?

 

売上高経常利益率は、一番よく使われている収益性の指標になります。これは、売上高経常利益率が、実は営業利益率よりもその会社の実態といいますか、本質的な収益性がわかるからです。

 

ですから、収益性を見るための指標を比較した場合、売上高経常利益率が最もメジャーな指標となります。売上高経常利益率も売上高営業利益率と同様、大きければ大きいほどよい評価になります。

 

■売上高経常利益率=経常利益÷売上高

 

要するに、経常利益とは、その企業が普通に営業をして経費を支払ってというのはもちろん、借金の返済をしたり、利息を支払ったりと諸々の会社の運営をしていた時に、最後に残る利益になるわけです。

 

この営業利益を使った指標が売上高経常利益率なので、その企業自体の収益性を見るという点では非常に優れているのです。なので、通常運転でどれぐらい儲かっているのかがわかる指標と考えていただければよいと思います。

 

売上高営業利益率と

売上高経常利益率の比較

 

売上高営業利益率と売上高経常利益率を比較すると、その会社が現在抱えている問題がわかりやすくなります。「どんな問題があるのだろう?」と調べてみる良いきっかけにもなります。

 

例えば、粗利の方の利幅はすごく大きくて、こんなに儲かっているのに、なぜ経常利益はこんなに少ないの?というようなケースです。こうした点をヒントに調べてみると、実は借金が足かせになっていることがわかったりします。

 

また反対に、なぜ営業利益はこんなに低いのに、経常利益がこんなに出ているのだろう?という場合には、こうした比率のアンバランスを見て、本業は傾いていて、現状は別のビジネスになっていることがわかったりもします。

 

例えば、不動産売買からの収入で会社を回しているなどがあったりします。

 

このように、実際の会社の問題点がわかったり、実態が分析しやすくなるという面で非常に優れた指標といえます。

 

売上高経常利益率の全業種平均は?

 

売上高経常利益率は、営業利益から営業外の収益・費用を差し引いて出た数字です。算式は、経常利益を売上高で割るというものです。

 

■売上高経常利益率=経常利益÷売上高

 

これも利益率の1つですから数字は大きければ大きいほど良いということになります。売上高営業利益率は、本来の営業活動による利益率ということで、本業の収益性がどれぐらいあるのかということを示す指標でした。

 

一方、売上高経常利益率は、それらも含めて金融収支や資金調達力の違いなど、財務体質も含めた総合的な収益性、そういったものが反映される指標となっています。

 

具体的には、会社の儲ける能力や借金を返済する能力など、そういった総合的な収益性がわかります。

 

また、売上に対してあまりにも借入金が大きいと利息も大きくなりますから、そうなると営業外費用という形で差し引かれる数字が大きくなります。

 

すると、経常利益も圧縮されるので数字が悪くなります。そういった傾向にあるということもわかります。

 

売上高経常利益率の全業種的には平均で3〜4%、外食産業で2〜5%、卸売業で1〜3%、小売業が2〜5%、サービス業は4%程度というのが一般的な数字と見られています。

 

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